他人の期待に応えてばかりだと疲弊する理由

心理

・仕事で大きなプロジェクトを任された
・所属するスポーツのチームでリーダーに抜擢された

こんなふうに、現状より責任があるポジションに就くことになると、嬉しく思うのと同時に「上手くやれるかな…」って少し不安になりますよね。

そんな時に上司や先輩、友人から「あなただからこそ任せようと思ったんだよ」とか「あなたならきっとやってくれると信じてるよ」なんて言葉をかけられると「よし!!」とやる気が湧いてきます。

最初の不安を乗り越えて前に進むために、そういう勢いとかやる気って必要だし、大切だと思います。
ただし、ここで少しだけ気をつけてほしいことがあります。

それは、頑張る目的が「誰かの期待に応えること」になっていませんか?ということ。

そうなった時に一体何が起きるでしょう。
・もし成功しなかったら、自分を頼りにしてくれた人たちに申し訳ない
・失敗したら役立たずと思われるんじゃないだろうか…
そんな気持ちが湧きませんか?

誰かの期待に応えたい•••
これってすごく他人想いの、誠実で良い言葉のように聞こえます。

ではなぜ注意が必要かというと、その時点で「相手の顔色を伺っている」からです。
・私がやっていることは正しいですか?
・私はあなたが望むようにできていますか?
ってのが始まってるわけです。

これをやると、知らず知らずのうちに心がどんどん疲弊します。
なぜなら、相手の期待に応えられなかったらそれまでの全ての努力が水の泡=自分にはなんの価値もない、これで人生終わりだ、みたいな思考に陥りやすいから。

一本気で誠実で責任感がある方、成果主義の方ほどそうなりやすいです。

ここで少し考えてみて欲しいのですが、「相手の期待」って具体的に目に見えますか?
手で触ることができますか?
できないですよね。
要するに相手の気持ち次第でどうとでも変化する、ひどく曖昧なもの、ということです。

たとえば、最初は50という成果を求められたとして、それを一生懸命目指します。だけど会社の方針が途中で200に変わったら、最初の50では期待に応えたことにはならないわけです。
では、50が200に変わった後、そこで目標値は確実に固定されるでしょうか?
それはあなたにはわかりません。1週間後には100になるかもしれないし、もしかしたら300になることだってあるかもしれません。

そして、それをあなたがコントロールすることはできないのです。

そういう、自分がコントロールできないものの様子を伺い続けて、どうなるか分からない結果をなんとかしようとし続けることがどれほど疲れるか、何となく想像がつきますよね。
さらには、自分がコントロールできないものに振り回されているせいで、本来は対応できる能力は十分あるのに、それを最大限出し切ることが難しくなる、なんてことまで起きるかもしれません。それでは本末転倒です。

でも、ご安心ください!
そのどうしようもない疲弊を防いで、あなたの能力を思う存分発揮できる良い方法があります。

それは、「この経験を通して自分は一体どうなりたいのか」を徹底的に考えて、はっきりとしたビジョンを持つことです。
つまり、「他人の期待に応える」という自分でコントロールできないものから「自分はこうしたい」というコントロール可能なものへ、焦点を移すわけです。

・他人の顔色を伺い続ける自分
・自分はこうなるんだ!と理想をはっきりと描いてそれに向かっていく自分

どちらがポジティブなエネルギーに満ちているかは一目瞭然ですね。
あなたはどんな人生を送りたいですか?
一度きりの人生、どうせならワクワクしたくないですか?


では、本日はこの辺で。
大丈夫、明日はきっと今日より少しだけ楽になるから

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